2015年2月1日日曜日

【再開!】ノームコア。モノとコト。わたしのやりたいこと。


ふと思い立ってブログ再開!


「ノームコア」が本当に意味するもの WIRED.jp
http://wired.jp/2015/01/27/normcore/


さいきんの流行だから、という意識があるのかないのか、
お店の陳列や雑誌に自然と影響を受けてか、
私もシンプルでいいものに魅力を感じたり、
食べものやインテリアに興味を持ってみたりしたい気分です。

いろんな雑誌で特集されているノームコア。
この記事がわかりやすくまとめてくれていて、
最近会社の先輩と話していたことともつながって、
自分がこれからやりたいことともつながっていたので、心のメモ。

「昔、人は集団に生まれ、その中で自己を探さなくてはならなかった。
しかしいま、人は個性的に生まれ、自分に見合った集団を探し出す時代がきている」
「個性の主張を外側から内側に向けるムーヴメントが
ノームコアと呼べるのかもしれない。」

デジタル世代は、表面的に個性を主張し合うことに辟易している。
ソーシャルメディアの普及で、
違いの追求それ自体が世の中に溢れかえっていることに気付いてしまったから。
(=マス・インディ)
平凡なスタイルをあえて選ぶことで、
自分の内側のアイデンティティを表現することがノームコア。
まとめるとこんなかんじ?

これを読んだあとに、同じサイトでムラカミカイエさんのインタビューを読んだら
同じ主旨のことを言っておられました。

「美術館のアートより、いま観察すべきは生活工芸品」ムラカミカイエ WIRED.jp
http://wired.jp/2014/04/30/wired-lifedesign-4/

「ウェブを介すと、世界中どこでも同じようなものが買えて、
着るものも似てきて、髪の色も自分の所在とは違う色に簡単に変えることができて、
何にでもなれる。ただそういう表面的なものではない思考が、
最近高まってきているように思います。
本来的に自分に備わっているものを突き詰めていくことで、
ウェブ時代に理想的な個性設定というものができていくことでしょう。」

このインタビューの全体を通して、
「モノ」ではなく「コト」を見直す時代がきているというお話をされています。


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KINFOLKの人気だったり、
それを意識しているであろう日本の&PREMIUMだったり…。
90年代では、消費すること、装飾していくこと、
つまりモノで充実感を得ていたのが、その逆の流れになっている…らしい。

ファストファッションの台頭で百貨店至上主義が崩れて、
「質の良いもの」という付加価値がないとモノが売れないという
背景も関係しているのでしょう。

ファッションは、そういう世の中の流れや
人の生活スタイルを映し出しているからこそ面白くて、
服というプロダクトそのものだけでは成り立たないとしみじみ思います。
だから好き。

ファッションの世界でグラフィックデザインの存在意義ってなんだろう。
いまはカタログ制作とか、エディトリアルに近い仕事が多いけれど、
それは「いまここ」の時代の気分をリアルに伝えるお仕事なのかなと思います。

わたしのやりたいことは、それよりもう少し根本の部分というか…
つまりはブランディングだなあと思う。
その服を着る人の、ライフスタイルをふくめた人物像を演出するようなお仕事をしたい。
デザインは、そうして人の自意識を刺激するのがお仕事のような気がしています。

「この服をこう売りたいからこう見せてください」
「カタログ作ってください」「広告作ってください」ではなくて、
そのブランドなり会社なり商品なりの価値を
一緒に考えるところからできるようになりたいな。
広告でもウェブでも映像でも、ツールにこだわらずに
そのとき本当に必要なものを世の中に提供できるようになりたい。
モノだけではなくて、コトを提案すること。
だから私はアパレルメーカーではなくて、
グラフィックデザインから入ったのだと思います。

あーだこーだ言ってもまだ修行の身。
まずは「こう見せたい」のオーダーをちゃんと形にできるくらいの
ベースは持っていないと。
いまは基礎固めのときかなあと思うので、何でもできるようになりたい。
なるべくいろんな種類のものを作りたいと思っています。

そんな考えに燃えて、考えたことは記録として残しておこうということで、
ブログを再開いたしました!

自分の好きなことや刺激を受けたことを言葉にして、シェアすることで
なにかに繋がればいいかなと思います。

2015年もよろしくお願いいたします!



大脇初枝

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